鏡花水月
鏡に映った美しい花と水にった美しい月
それらは目に見えても
手に取ることができない儚い幻
感じても 言葉では説明できない
繊細で深遠な美しさ
しかし 水に映る月は
禅では仏や真理に重ねられる
「水急不月流」(Mizu kyunisite Tsuki wo Nagasazu)
水の流れがどんなに早くとも
水に映る月は決して流されない
つかめずとも必ずそこに存在する
それは人が極楽浄土に
憧れることに似ているかもしれない
人は来世で生まれ変わることを望む
来世 そんな遠い未来を待てない
全ては終わりあるからこそ美しい
咲き誇る桜のように
水に映る月のように
儚く見えても 凛として
私は最期の時を迎えたい